滋賀県東近江市を拠点にスマート農業を推進する株式会社ユキイプラス(代表取締役:雪井 将)が、
ドローン直播によって栽培したお米(きぬむすめ)が品質で1等の評価を受け、地元イベントにも採用されました。
空から育てる”新しい米づくりの成果
ユキイプラスでは、種まき(播種)から肥料散布・防除までをドローンで一貫して栽培管理をしています。
圃場ごとに最適な散布設計を行うことで、均一な発芽・生育を実現し、品質と収量の安定を両立しました。
また、一般的な除草剤や肥料に加えて近年注目されているバイオスティミュラント資材を活用することで高温や渇水による品質低下を防ぐことができました。

地元イベントでも採用、来場者にも好評
このお米は、地域のランイベント「太郎坊チャレンジ」(東近江市)の飲食ブースで採用され、
来場者からも「やさしい味わい」「おいしいのにドローンで!?」と驚きの声が上がりました。
- 太郎坊チャレンジとは
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滋賀県東近江市の太郎坊宮(阿賀神社)の379段の石段を駆け上がる、タイムトライアル形式のランニングイベントです。参加者は自己最速を目指し、体力や精神力を試します。最速で駆け上がった男女には「勝ち男」「勝ち女」の称号が与えられます。




本イベントでは、農業の新しいかたちを紹介する展示も行われ、”地元企業が地元の新技術で育てた米を使う”という地域循環モデル事例として来場者の関心を集めました。次年度はイベントが開催されたこの地域でもドローン直播の試験的導入が行う予定です。
「効率化」だけじゃない。“味”で証明された技術力
イベントでは、「粒立ちが良く、粘りと甘みがしっかりある」「炊き上がりのツヤがきれい」といった声が多く寄せられました。一般的にドローン栽培は“効率化のための技術”と見られがちですが、今回の結果は、ドローンでも“おいしい米づくり”ができることを証明するものとなりました。
また、苗づくり・田植機が不要な直播方式のため、労働力・燃料・資材コストの削減効果も大きく、生産現場の省力化と収益性向上の両立を実現しています。
農家の“次の一手”を支える技術として
代表の雪井将は次のようにコメントしています。
「ドローンだから特別ではなく、“現場の知恵と技術が融合した米づくり”を形にできたことが嬉しいです。
これからも『変わらないために変わる』という想いを大切に、農家さんと一緒に挑戦を続けていきたいと思います。」
