Vol.40 小麦の穂肥散布をT70Pで行いました

こんにちは!ユキイプラスです。2月は小麦の穂肥散布を行いました。
今回からDJI製新型の大型農業用ドローン DJI Agras T70Pを使用しました。

なぜ今「穂肥」が重要か?
小麦は後期の栄養状態で穂数や登熟、タンパク含量、収量が大きく変わります。
近年、収量を狙う圃場では後期に重点的に追肥設計が重要とされています。
「後期重点施肥」とは、小麦の生育後半に肥料を重点的に施す施肥体系のことです。従来の栽培では、播種時に基肥を多く施し、初期生育を重視する方法(基肥重点型)が一般的でした。しかし後期重点施肥では、基肥の窒素量を抑え、その代わりに茎立期以降の穂肥を増やすことで、生育後半の栄養状態を高めます。特に滋賀県で栽培されている小麦品種の「びわほなみ」では、基肥を少なめにし、茎立期に重点的に窒素を施すことで、従来体系よりも収量が向上する結果が報告されています。
また後期重点施肥のいいところは、窒素源に尿素を利用するので低コストで栽培をすることができます。赤かび耐性が弱く、防除回数も多くなってきているのでコストを削減できるのは大きいですね。
T70での散布メリット
これまででもドローンで肥料散布ができましたが、麦の穂肥の場合は反あたり20〜40キロを散布する必要があり、ドローンの大規模化が求められていました。
また農家さまや農業法人の方にお伺いしている中で冬の時期ですが散布量が多いために「追肥したいけど体がもたない」という声は本当に多いです。
T70で散布してみて
T70から粒剤散布装置が大きく変わりました。
これまではシャッター方式で自動落下して肥料が散布する構造でした。今回のT70P/T25Pからはオーガ式と呼ばれる繰り出し式が採用されて、よりキャリブレーションが正確になりました。また、この繰り出し式の採用によって吐出が一定になったことで粒剤をキャリブレーションしなくても自動で調整するモードも搭載されており、急な資材の散布でも安心して散布できます。
今回は1日あたり3トンを散布できました。散布場所が固まっていれば5トン程度まで散布ができるんじゃないかと思います。
私たちもオーガに慣れていない事もあり、手惑う事もまだまだありますが、他社のドローンもオーガ式になるのでこれからも勉強を続けて、日本に合う方法を模索していきます!

