今年の春、私たちユキイプラスが管理・支援していた圃場の中に生育の立ち上がりが悪かった田んぼがありました。


見た目は一見キレイに播種された圃場。
しかし、いざ発芽期を迎えても「芽が出てこない」。場所によっては何も生えていないエリアが広がっていました。
播種はできた、でも「うまく発芽しなかった」
使用したのは鉄コーティング種子。鉄粉を塗したコーティングで従来からある方法です。
鉄コーティングでも発芽はしますが今年は違いました。
- 気温が低く、積算温度が例年よりも不足
- 発芽期に地温が上がりきらなかった
その結果、播種しても種が眠ったままになってしまったような状態になっていたと考えられます。
💡 次年度の取り組み
今回の結果から見えてきたのは、
春先の気温が低い年には、発芽されない可能性もあるということ。
次年度に向けては
無理に4月初旬に播かず、気温が安定するまで待つ
浸種してすぐに散布する
コーティング処理を変更する
などの改善が挙げられます。
移植と変わらない田んぼを目指して
ドローンでの播種がうまくいっても、土づくりやコーティング、初期除草、水管理など他のところでつまづいていては結果はついてこない。
「ドローンで撒いたから安心」ではなく、その年、その圃場、その日の気象に応じた柔軟な対応が必要だと改めて実感しました。