直播圃場にて「溝切り」と「追肥」作業を行いました。
直播で溝切りすると、ロスしない?
「直播で溝切りすると、その部分がロスやん」という声をいただくことがあります。
確かに直播にすることでは移植にはなかった溝切りと収穫時にロスが発生することになります。
確かに、移植を比べると稲はかなりロスをしてしまいます。
そのためドローンによる直播栽培ではやや多めに播種しておくことで、溝切りの面積的なロスはある程度カバーできるのではと考えています。
よくよく考えてみると、移植栽培でも田植えの欠株したり藻によって苗が溶けてしまう事がしばしば起こったりするのでロスが出るのは直播だけではないのかもしれません。
トータルで見れば差は大きくないのではないかと私たちは感じています。


ただ溝切り機に苗が付いてしまっていたので、溝切りのタイミングが少し遅かったかなと思います。
次年度はもう少し早く溝切りをしようと思います。
“想定外”の夏に、想定内の追肥を
生育を見ながらドローンでの追肥を行いました。
BBCHは32で幼穂形成期の幼穂が1〜2mmの時にザルビオでアラートが出ていました。
(最適なタイミングには人や場所によって色んな考え方があるみたいです)
この時期の肥料切れや葉色の退色が目立ち始めたタイミングを見逃さず、短時間で均一散布できるのがドローンの強みです。
「一発肥料で十分じゃない?」という時代から、近年の異常高温を背景に、“必要な時に、必要な栄養”が求められる時代に変わってきているのではないかと考えています。
ドローンの強みは“短時間で均一作業”
従来の追肥では人力や乗用機では時間もかかるうえにムラが出やすい作業ですが、ドローンなら圃場全体をたった数分で均一にカバーできるのが魅力です。
これは直播に限らず、
- 気温が高い時間を避けて作業できる
- 作業者の体力負担が激減
- 肥料ムラによる生育不良も防げる
といった時間と品質の両立に貢献します。
ユキイプラスはこれからも、現場のリアルに根ざしたスマート農業を続けていきます。