Vol.6 直播圃場に水を入れました

~勘とデータのあいだで、水管理を考える~

現在、滋賀県東近江の圃場で実施しているドローン直播(ちょくは)の取り組み。
綺麗に発芽が揃ってきて少しホッとしています。


その一環として本日、直播した田んぼに水を入れました。

実はこの「水を入れるタイミング」って、やってみると想像以上に難しいんです。
今回の圃場も、播種してからしばらくは水を抜いた状態で管理していましたが、最近は地面が乾燥しすぎて、ひび割れが見えるほどになっていました。

「そろそろ水を入れるべきか?」「でも、まだ早いかもしれない…?」

そんな判断に迷っていたタイミングで、ザルビオ(xarvio)を活用して圃場の生育ステージをチェックしてみると、1葉期(BBCH 11)から2葉期(BBCH 12)へという成長の節目を迎えていました。直播の水入れタイミングの目安とされる1.5葉期にも合致していたので、「これは入れ時だな」と、決断しました。

勘だけに頼らないために:ザルビオの可能性

これまでは「なんとなくの感覚」や「苗の見た目」で判断していた水管理。
しかし、ザルビオのようなFMS(フィールド・マネジメント・システム)を使えば、作物の生育ステージを客観的に把握できるので、判断がブレにくくなります。

最初は「勘だけ」に頼って決めようとしていましたが、ザルビオを見てみると、やっぱり思った通りだった
この“照らし合わせ”ができるだけでも、現場では大きな安心感になります。

ザルビオって何?

ザルビオ(xarvio)は、BASFが提供するスマート農業ツールで、作物の生育予測や圃場ごとの管理をサポートしてくれるFMS(Field Management System)です。
スマホやタブレットで確認できるため、感覚に頼りがちな農業の現場で「もう一つの視点」を与えてくれる存在として、特に直播などタイミングが難しい作業には重宝します。

xarvio(ザルビオ)フィールドマネージャー|衛星データ×AIで最先端の栽培管理支援システム

ザルビオフィールドマネージャーは衛星画像と人工知能を活用した栽培管理最適化プラットフォームです。衛星画像をはじめ多様なデータをAIが分析し、圃場毎のリアルタイム情報とリコメンデーション(推奨作業)でスマート農業を実現します。

まとめ

今回は、乾燥した地表を見て「そろそろかな」と思った感覚と、ザルビオによる生育ステージの可視化が重なり、ちょうどよいタイミングでの水入れができました。

今後も、勘を大事にしながらも、セカンドオピニオンとしてデータを活用することで、より安定した直播管理ができるようにしていきたいと思います。

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